木馬責め   



1998/02/10 掲載
2018/05/02 改稿



木馬責め,三角木馬

木馬責めとは

 江戸時代、おもに女囚に対しておこなった拷問。
 背を鋭くとがらせた木馬に跨がらせ、両足に重石を吊り下げる。
 さらに苦しめるためには、木馬を揺さぶり、笞で打ち叩き、白状するまで責め立てた。

   *

 まず、被疑者を全裸もしくは下半身を裸にして、木馬に跨らせた。
 両腕は後ろで縛り、上体を縄で天井より吊すことによって、木馬から落下することを防いだ。女性の場合は、毛髪を縛り、これを吊すこともあった。
 木馬に乗せられた被疑者の体重は、すべて股間に掛かることになり、その苦痛は凄まじい。特に女性にとっては、陰部に加えられる苦痛と羞恥の為、他に類を見ない苛酷な拷問であったといえる。
 被疑者の両足に縄を掛け、重石等を吊り下げることもよく行われた。
 さらには、木馬を揺さぶり、あるいは木馬を傾けて責め立てる。また、縄でいったん吊し上げ、木馬の背に落とすこともあった。やがて会陰部が裂け、足から血が滴り落ちたという。
 また、被疑者を木馬に乗せたまま、さらに笞などで打ち叩くこともあった。

 ちなみに「三角木馬」という呼び名はSM用語であり、史料には見られない。

 木馬責めの歴史については、以下のページに記した。

木馬責めの歴史

木馬責め体験 1

 私が木馬責めという拷問を知ったのは、小学5年生の時だった。
 歴史マンガで見たその ページ は、あまりに衝撃的なものだった。
 当時すでに「拷問されたい」という被虐願望のあった私は、この木馬というものに強い魅力を感じた。
 三角木馬に似た尖ったモノを見ると跨ってみたくなり、また夜は布団の中で木馬責めを受ける空想をした。

 初めて木馬の痛みを知ったのは、まだ未成年の頃だったと思う。
 二枚の板と椅子を組み合わせて、木馬を作ってみた。
 勿論、背の部分は尖らせてある。
 衣装は、囚衣に見立てた道着を着込んだ。
 いささか不十分ながらも、心と格好は江戸時代の女囚に成りきっていた。
 私は、無実の罪で拷問に掛けられる女囚なのだ。

 両足首に鉄の重りをくくり付け、木馬に跨る。
 初めて味わう、木馬の背が食い込む股間の痛み。
 ほんの数秒で我慢できなくなる。
 しかし私は、拷問に屈するわけにはいかなかった。
 白状したら最後、処刑されてしまうのだから。
 両手を後ろで組み、手枷でくくる。
 所詮は自分で解くことの出来る縛めだった、解くことは屈服を意味した。
 すぐに、体中から汗が噴き出してくるのを感じた。
 頭を右肩にあずけて、じっとこらえる。
 囚衣の胸元から熱気が立ちのぼってくる。
 内股もじっとりと汗に濡れている。
 股間の痛みは……言葉にならない。
 上体をやや後ろに反らせると、少しだけ楽になった。
 そのままの姿勢をたもって、耐え続ける。
 視界にある時計に目をやり、何分耐えられるだろうかと考える。
 あと30秒耐えよう、そう決意した30秒が過ぎると、もう30秒耐えようと……。
 それを繰り返す。
 時計の秒針は、信じられないほどゆっくり動いてゆく。

 やがて、足が痙攣をおこすようになった。
 そろそろ限界だろうか。
 最後に私は、木馬を揺さぶられる痛みを経験したいと思った。
 木馬を揺さぶる責め役は居ないので、自分自身で体を前後に揺する。
「くあぁッ……あうッ!」
 堪えきれない呻き声が漏れる。
 涙が頬を伝わりました。
 本当に痛い! 本当に痛い! 本当に痛い!
 もう我慢できない!
 そして私は、ついに木馬責めの拷問に屈しました。
 後ろ手の縛めを解き、両手で体を支え、木馬から降りる。
 拷問で痛めつけられ体を、布団に横たえる。
 股間はじんじんと痛み、痺れた両足は自分のものではないようだった。
 囚衣は全身の汗をたっぷりと吸い込み、染みをつくっている。
 額もびしょ濡れだった。

 私が木馬責めに耐えられたのは、15分ほどの時間だった。
 しかし、木馬を揺さぶられたり、ムチで叩かれたりしたら……
 とても耐えられない拷問だと思った。
 私は木馬責めの拷問に掛けられ、身に覚えの無い罪を認めてしまったのだ。
 遠からず、処刑されてしまうのだろうか?
 私は拷問に屈した女囚に成りきって、そんなことをぼんやりと考えていた。


木馬責め,三角木馬

木馬責め体験 2

 それまで私にはパートナーがおらず、拷問体験は独りでおこなっていた。
 しかし十年来の夢が叶い、他人様の手で責められることになったのでご報告を。

 まず、下半身の囚衣をはだけた状態で、自ら木馬に跨る。
 その体勢で後手に縛られ、上体に縄を掛けられた。自分では解くことができない縛めに身体がおののく。
 踏み台を外され、股間に体重が掛かる。股間に食い込む、木馬の背。
 そしてすぐに、足首に10kgの重りを吊された。他人様の手を借りないと難しい、厳しい責めが始まった。
 股間の痛みをじっくり味わう間もなく、肩を、背を、胸を、箒尻で思いっきり打たれた。
 大声で泣き叫ぶ。
 いま私は、責め絵の中の女囚のように、三角木馬の上で笞打たれているのだ。
 大きな夢が、憧れが、叶った気分に恍惚となる。
 特に尻を打たれると、股間の痛みが一気に高まり、大声をあげてしまう。
 責め手はさらに、木馬を揺さぶったり、重石に足を掛けたりする。
 私はおとがいを仰け反らせ、髪を振り乱し、涙を流した。
 なにより辛かったのは、腰を掴まれて前後左右に揺り動かされた時だった。甲高く啼いて、許しを乞うた。

 結局、耐えられたのはほんの十数分だった。
 頭の中が真っ白になり、意図せぬ言葉が唇から漏れ出ます。
「申しあげます!」
 そして私は拷問から解放された。

 ただ跨っているだけならば、もっと耐えられると思ったが、木馬や身体を揺さぶられ、笞で打ち叩かれると、長くはもたない。
 しかし、木馬から降ろされた後、自力で立っていられた(歩くのは少し辛かった)ので、もっと耐えるべきだったと悔しさを感じた。
 身動きできないほど責められることによって、本当の拷問を受けた女囚に少しでも近付きたかった。
 もし次の機会があるならば……30分、1時間と木馬の上に放置され、身体が痺れ、息が上がり、汗まみれになってから、更なる責め(木馬を揺さぶり、打ち叩いて責める!)を受けてみたいと思った。


木馬責め体験 3

 これまで私が使用してきた木馬は、背の部分に少々丸みを持たせてあった。イメージとしては、直径10ミリの丸棒が頂に乗っている感じである。
 それでも、普通の人が跨って耐えられるものではないのだが。
 しかし、実際に拷問に使われた木馬は、そんな生ぬるいものではなかっただろう。
 私は一度「本当の」木馬責めに掛けられてみたいと思った。

 現在所有している木馬は、背の部分を交換できるような構造になっている。そこに、丸ノコとカンナで削り立てられた、鋭利な角材をはめ込んだ。
 鋭く背の尖ったキツい木馬に仕上がった。

 私は覚悟を決めて、木馬を跨いだ。
「ああッ! きつい!」
 体勢が整うまでは、背の部分に手のひらを当てて体重を逃がすのだが、その手が痛い。
 さらに、足首にそれぞれ二貫目(7kg)の重石を吊り下げる。
 木馬の背から支えの手を外し、後ろ手に拘束する。
 私の体重に重石を足した重量が、すべて股間の一筋に掛かった。
 それは、今までに体験してきた木馬責めとは、比べものにならない痛みだった。
 一瞬にして、耐えられなくなる。
「あ……あああッ……くうぅ!」
 木馬の上では、ただひたすらじっとしているのが一番である。そのことは良くわかっているはずなのに、痛みを紛らわすため、首を振ったり身をよじったりすることを抑えられないのだ。その結果、さらなる苦痛を味わうことになっても。
 本当に、荒く息をするだけで、股間の痛みが増すのだ。
「わたくしではございません、何かの間違いです、くぁぁ……」
 絞り出すような声で、居るはずのない御役人様に許しを請う。
 激昂した役人は、さらにきつく責めるよう下男に命じるだろう。

 私は、足首に吊り下げられた重石を、振り子のように前後に揺らした。
 前に、後ろに、足を引っ張られ、ギシギシと音を立てて木馬が揺れ動く。
 鋭い木馬の背と、股間の柔肉が、激しく擦られる。
「うお! ああッ……くぅ、ああッ」
 重石の揺れに合わせて、あえぎ声が漏れる。
「降ろして、降ろしてください……」
 かすれた声で哀願する私を見た御役人は、もう一息で落ちると思ったのだろう。責めはさらに苛烈になっていく。
 重石が蹴飛ばされ、揺れ方が変わった。右足が前に引っ張られる時には、左足は後ろに。左足が前に振れると右足は後ろに。重石が揺れるたびに身体を左右にねじられ、木馬の背がグリグリと股間をすり潰す。
 私はおとがいをのけぞらして、声の限りに絶叫していた。
 額から汗粒が飛び散りる。
 やがて、木馬を挟み込んでいた太股の筋肉が痙攣するのを感じた。小刻みな振動が股間に伝わり、自らを苦しめる。もう、耐えきれないと思った。
 これ以上の責めを受けると、意識をたもっていられる自信が無かった。上体が崩れ落馬する可能性もあった。
「お許し、お許しください、申し上げます……申し上げます……」
 情けないことに、信乃はわずか10分ほどで白状してしまった。

 私は後ろ手の拘束を解き、木馬の背に手をついて身体を支えた。
 苦労して木馬から降りた後、鋭い痛みを訴える股間に触れると、会陰部の周りは腫れ上がり、キッチリした跡が残っていた。もう少し時間が長かったら出血し、さらに激しく揺さぶられたりしたら、かなり酷いことになるだろう。

 信乃は短い時間ながらも、江戸時代の囚人が受けた拷問の辛さをリアルに味わうことができた。
 鋭く尖った木馬に跨らされ、両足に重石を吊り下げられ、さらに木馬を揺さぶって責められる、本当の拷問を。


木馬責め,三角木馬

木馬責め体験 付記

 これは男性の場合だが、木馬責めの後は一時的に 射精障害 になるのが普通である。短いときは数分で勃つようになるが、最長で5日間射精できなくなったことがあった。これは特に、木馬の上で前傾姿勢をとった時に顕著にあらわれる。自然治癒しない場合は、泌尿器科へどうぞ。
 また、しばらくしてから 血尿 が出たこともあった。おそらく精管が損傷したと思われる。
 このように木馬責めはとてもリスクが高く、治癒しない障害を負う可能性も高いので注意されたい。

 最後に、木馬責めの描写をなさる クリエーター の方へ、参考になりそうなことをいくつかお伝えしたい。

膝で木馬を挟み付けて 、股間への食い込みを防ぐという描写がよくみられる。犠牲者は皆そうするだろうし、確かに最初は効果がある。
 しかし、大腿筋に力を込め続けていると、そのうちにプルプルと、やがてガクガクと震えてくる。それが股間に伝わると、大変な苦痛となる。
 すべての力を抜いて、脚をだらんとさせているほうが楽だと、やがて犠牲者は気付くだろう。その状態でも、結局のところ痙攣は起きるのだが……。
 ちなみに、木馬責めでは普段使わない筋肉を使うためか、太股と脇腹に筋肉痛が残ったりする。

上体の角度 について。男女ともに、後ろに仰け反るような体勢をとるとかなり楽である。前傾を強いられると無茶苦茶つらい。男性の場合は射精障害を起こすし、女性の場合はお察し頂きたい。
 首輪に鎖を繋いで、前に引っ張ったりすると、泣き叫ぶこと請け合いである。

上体が崩れ落ちないように する工夫は必須である。遊びのレベルならばさほど問題にはならないが、犠牲者が絶叫し意識が朦朧とするような激しい拷問では、吊り縄が無いと転落の恐れがある。是非、吊り縄を描き加えてやって欲しい。

脚を折り曲げた 状態で木馬に跨がっている絵をよく見るが、これはかなり楽な責めである。木馬責めは横長の画像に収まりにくいので、そうなるのかもしれないが、脚はきっちり伸ばした状態で責めて頂ければ幸いである。


三角木馬製作記 1

木馬製作記

 1998年に製作された木馬


三角木馬製作記 2

三角木馬

 2011年に製作された木馬


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