自縛の工夫



 現在、私には特定のパートナーはおりません。
 人様の手で縛られ責められた経験は、今までたったの二回しかありません。
 それ以外は、すべて自縛・自虐ということになります。
 そんなこんなで、私の自縛の方法をご紹介したいと思います。

 縄は麻縄。そうでないと気分が出ません。
 まず左手の二の腕に、縄を二周巻き付けます。
 そして、脇の下で交差させた縄を、胴を一周させて縛ります。
 別の縄で、右手も同じように縛ると、二の腕が胴にきっちり固定され、肘から先しか自由に動きません。
 最後に、背中で両手首を括ります。私は革製の手枷を使用していますが、手首に填めるのに約三十秒、解くのに約三十秒という絶妙なサイズに調節してあります。

 ただ所詮は、自分の意志で解くことができる拘束ですから、縄の緊縛感と雰囲気を味わっているに過ぎません。
 どんなに辛くても、決められた時間を過ぎるまで、責め苦から逃れられない……そんな状況に憧れて、少し工夫をしてみました。


<氷タイマー>

 南京錠のキーを凍らせておく。溶けるまでは鍵を開けられない。
 これ、やってみました。木馬責めと組み合わせて。

 まず、木馬の両脇に踏み台を置き、木馬の背を跨ぎます。今回は、片足に三キロづつの重りを付けています。
 左手首の手枷に鎖を繋ぎ、頭上の梁を通した上で、右手の枷に南京錠でロックします。凍らせたキーは、南京錠の側に紐で吊しておきます。
 木馬の背に腰を下ろし、爪先の踏み台を蹴飛ばすと、木馬責めの始まりです。
 両腕は梁から吊された格好での拘束されており、自力で木馬から降りることは不可能です。
 どんなに辛くても、氷が溶けるまで決して逃れられない責め苦!
 もし何かあったら、木馬から降りられなくなって……などと普段の自縛では味わえないスリルを感じます。
 しかし……
 やがて木馬責めの痛みに耐えかねた私は、とにかく早く氷を溶かそうと必死に足掻きます。氷を手のひらで暖めてやると、思ったよりも短時間で溶けてしまいました。
 南京錠を外して、自由になった両手を支えに木馬から降ります。
 結局、責めの時間は十五分ほど。なんだ、いつもと変わらないじゃん(笑)
 実験失敗。
 次はもっと大きな氷にしよう。
 でも、解けた水が垂れるのがイヤなんですよね。


<照明タイマー>

 暗闇の中、ナンバー式ロックで施錠。タイマーが作動して明かりが点くまで解除不可。

 責めの条件は氷タイマーと同じです。
 まず、タイマー付きコンセントに電気スタンドをつなぎ、三十分経ったら点灯するようにセットします。
 真っ暗では作業がしづらいので、細い蝋燭を一本だけ点けておきます。
 木馬に跨った後、自転車用の四桁ナンバーロックを使い、両手首を頭上で拘束しました。
 しかし……
 数分もすると目が慣れてきて、鍵のダイヤルが見えるようになってしまったんですねぇ。
 実験失敗。
 でも、完全な暗闇で自縛・自虐ゴッコをするのは、やっぱり怖い。


 なお、自縛のノウハウについては、以下の掲示板を参考にさせて頂きました。
http://www2.bbspink.com/sm/kako/989/989089946.html
http://www2.bbspink.com/sm/kako/1020/10201/1020155100.html

 ……どこかに、分単位で設定できる時限式手錠なんて無いかなあ?



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